ゼレンスキー氏の二の舞は避けられたが「日本の指導者はひざまずかなければならなかった」 後味悪い日米首脳会談
「日本には、自分の意見をはっきり言えることを望む人もいるが、現実の目標はゼレンスキーが味わった瞬間を避けることだった」。3月19日にホワイトハウスで行われた日米首脳会談について、東アジアの安全保障に詳しい米スタンフォード大学のダニエル・スナイダー講師(国際政治)の感想です。
オーバルルームの応接セットに招き入れられた高市早苗首相。記者団に公開された約30分の間、トランプ米大統領を怒らせないように努めました。高市氏は伏し目がちに「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っています」と、言葉を反芻するように語りかけました。

トランプ米大統領(右)との会談に臨む高市早苗首相=2026年3月19日午前、米ワシントン、金居達朗撮影
ゼレンスキー氏の失敗。昨年2月28日、高市氏と同じ場所に座ったウクライナのゼレンスキー大統領とトランプ氏の間では激しい口論が交わされました。予定されていた共同記者会見や希少鉱物資源を巡る協定への署名が中止になりました。以前、ニュースレターでもご紹介しましたが、トランプ氏は虚栄心が強く、面前で批判されることを極度に嫌います。ゼレンスキー氏の悲劇を見た各国首脳は、本当に言いたいことがあれば、記者団が退出した後の非公開の場で伝えるようにしています。
スナイダー氏は「ゼレンスキーの悲劇を避けられた点で高市氏は成功したが、多くの日本人を身震いさせるほど、トランプ氏にへつらう態度が必要だった。このような狂気じみた侮辱的な指導者(トランプ氏)であっても、日本の指導者はひざまずかなければならなかった」と語ります。
「韓信の股くぐり」だったか
高市氏の取った態度を誰も批判はできないでしょう。