“エピック・フューリー”で一番喜んだのは誰か? イランへの攻撃、カギ握るのは「破壊合戦と備蓄」

イランへの攻撃は激しさを増していますが、米政権内の発言には変化が出はじめています。「水浸し戦法」を続ける米国はいつまで現在の体制を続けられるのでしょうか?迎撃に使う兵器にも限りはあります。有識者の見解から考えました。
牧野愛博 2026.03.04
読者限定

米国とイスラエルが2月28日、イランに対する攻撃(エピック・フューリー=猛烈な怒り作戦)に踏み切りました。イランは最高指導者ハメネイ師が死亡したと発表しました。トランプ米大統領は3月2日、作戦目標は「はっきりしている」と語りました。イランのミサイル能力の破壊、海軍の殲滅、核兵器保有の阻止、政権によるテロ組織支援阻止としました。しかし、トランプ氏は元々、体制の転換をうたっていたはずです。なぜ、このような発言の変化があったのでしょうか。

共同会見で質問する記者を指すトランプ米大統領=2025年2月7日、米ワシントンのホワイトハウス、恵原弘太郎撮影.

共同会見で質問する記者を指すトランプ米大統領=2025年2月7日、米ワシントンのホワイトハウス、恵原弘太郎撮影.

イランに対する軍事作戦「エピック・フューリー」を見守るトランプ米大統領ら=ホワイトハウスのホームページから

イランに対する軍事作戦「エピック・フューリー」を見守るトランプ米大統領ら=ホワイトハウスのホームページから

トランプ氏は2月28日早朝の演説でイラン国民に向けて「自らの運命をつかみ取れ」「われわれが(攻撃を)終えたら、あなたたちが政府を掌握せよ。手に入れるのはあなたたちだ。おそらく何世代にも一度の、唯一の機会になるだろう」と述べ、体制の転換が作戦目標であることを示唆していました。実際、ハメネイ師を殺害しています。

なぜ言わなくなった?

トランプ氏が「体制の転換」をうたわなくなったのは、いくつかの理由がありそうです。

この記事は無料で続きを読めます

続きは、2671文字あります。
  • 牧野愛博(まきの・よしひろ)

すでに登録された方はこちら

サポートメンバー限定
北朝鮮とトランプ大統領、そして正恩氏の後継はどうなる? ダニエル・スナ...
サポートメンバー限定
生成AIで戦争はどう変わるのか? AIが軍事作戦を決める時代について考...
読者限定
歴史的大勝利の高市政権、軍国主義に向かうわけでないが「道を誤る危険性」...
サポートメンバー限定
新STARTの失効は「核兵器のない世界」に向けての更なる後退 日本への...
読者限定
監視強化続くベネズエラと揺れるグリーンランド トランプ政権の限界と日本...
読者限定
日本の防衛、核武装が唯一の道なのか? 官邸幹部の発言は「誤った戦略的シ...
読者限定
混乱がつづく2026年 「戦国時代」のような世界で日本はどう生き抜くか...
読者限定
「ドンロー主義」が破壊する戦後の世界秩序 ベネズエラへの軍事作戦で浮き...