泣く金正恩氏の横で無表情だった娘ジュエ氏 北朝鮮のロイヤルファミリーが怯え続ける「その瞬間」
8月下旬、東京でロシア系オーストラリア人のアンドレイ・ランコフ韓国・国民大学教授と意見交換しました。米朝首脳会談の行方や北朝鮮経済から、話題は西側メディアが「キム・ジュエ」と呼ぶ金正恩総書記の娘に移りました。私が最近、北朝鮮が公開したいくつかの映像から、ジュエ氏について思うところがあったからです。
ピンクの服で現れたロイヤルファミリー
まず、北朝鮮の金正恩総書記は8月14日、「祖国解放81周年」に際して平壌の大城山革命烈士陵を訪問しました。参列した幹部全員が厳粛なダークスーツで身を固めていました。抗日パルチザン闘争時代からの功績があった政治家や軍人などをまつった国営墓地ですから、当然のドレスコードでしょう。
ところが、この場で、あえて異質な衣装を誇示する2人のロイヤルファミリーがいました。ピンクのスーツ姿のジュエ氏と、白いジャケット姿の金与正朝鮮労働党総務部長です。在日朝鮮人の間でも「あまりに常識がない。親(金正恩夫妻)は一体何を考えているんだ」という声が上がったそうです。ランコフ氏は「ロイヤルファミリーは何でもできるんですよ。党のバッジもつけなくていいし、服装も自由に選べます。ジュエ氏は現段階では、金正恩氏の後継者と言っていいでしょう」と語ります。
戦勝記念公演での「無表情」と、サーカスでの「笑顔」
一方、私は最近、二つの映像からうかがえるジュエ氏の対照的な表情が気になっていました。