Nintendo Switchは政府予算で堂々と 狭い艦内の潜水艦に乗って考えたこと

隠密性が特徴の潜水艦。日本を取り巻く安全保障に詳しい牧野記者が取材で艦内に入りました。普段見ることが出来ない艦内での生活とは。
牧野愛博(朝日新聞専門記者) 2025.02.23
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2月15日の土曜日、海上自衛隊の知人のお誘いで米海軍横須賀基地を訪れました。基地内に停泊している潜水艦を見学するためです。潜水艦は「うずしお」でした。海自潜水艦の内部に入るのは、2004年に取材で広島県呉から兵庫県神戸まで回航した「ふゆしお」に同乗させて頂いて以来です。

潜水艦の内部へ降りると

私は、うずしおの性能よりも、乗組員たちの生活に関心がありました。昨年、海自潜水艦の修理業務を巡り、川崎重工業(本社・神戸市)社員が海自隊員に金品などを提供していた疑惑が浮上した際、複数のメディアが、提供品のなかにゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が含まれていたと報じたからです。ゲームに頼らなければならないほど、退屈な空間なのかどうか。改めて確認したくなりました。

うずしおは2000年3月に就役しました。22隻体制になった海自潜水艦隊のなかでは最古参のタイプに属します。基準排水量は2750トン。全長81.7メートル、最大幅8.9メートル、高さ10.3メートル。黒々とした船体は大きく見えますが、約70人の乗員が一緒に生活するためには狭く感じます。

潜水艦うずしお=海上自衛隊のホームページから

潜水艦うずしお=海上自衛隊のホームページから

記事後半ではハッチから艦内に降り立った牧野記者が見た風景とは。そして食事は一体どうしているのか?安全保障体制で重要な役割を担う潜水艦の乗員の生の声を通じて伝えています。

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  • 牧野愛博(まきの・よしひろ)

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