「トップガン マーヴェリック」とイランへの攻撃の深い関係 リアリティーの向こう側に何が?
先日、太平洋の島国マーシャル諸島から日本に戻る航空機の機内で2022年公開の米映画「トップガン マーヴェリック」を久しぶりに視聴しました。なぜかと言えば、6月に米国が実施したイランの核関連施設に対する攻撃「ミッドナイト・ハンマー作戦」の記憶が鮮明に残っていたからです。
米空軍のB2ステルス爆撃機7機が、米ミズーリ州のホワイトマン空軍基地を発進し、イラン中部の地下施設を地中貫通爆弾「GBU57」で爆撃しました。米軍は計30機の空中給油機も投入し、B2は往復36時間を一度も着陸することなく、一気に飛行しました。投入された作戦機は、前衛を担うF35戦闘機なども含め、延べ125機にのぼりました。
ネタばれにならないように気を付けますが、「トップガン マーヴェリック」では、トム・クルーズが演じるマーヴェリックらが搭乗するF/A-18E/F(スーパーホーネット)の編隊が、ほとんど不可能と思われるような状況のなか、目標の核施設の破壊に成功するという物語です。「航空機を使った精密爆撃」「核施設への攻撃」など共通点も多く、ミッドナイト・ハンマーのニュースを聞いて、映画を思い出した方も多いと思います。

たまたま、帰国した後、やはり「トップガン マーヴェリック」を鑑賞していた航空自衛隊に所属するF15パイロットの知人と食事をする機会がありました。私は映画がどのくらい真実に近いのか、興味津々で知人に尋ねてみました。